かなづかいのコツ

国語の知識事項です。

国語については過去に下記のエントリをアップしています。合わせて一読ください

送り仮名には原則があります

送り仮名には原則があります2

ら抜き言葉、れ付き言葉

 

国語の苦手な人の中でも知識事項の苦手な人は、知識事項をしっかりと勉強するだけで大幅に点数が上がります。

 

かなづかいの問題はあまり出題例をみませんが、とあるテキストでは最初に取り上げられているので、一応解説してみました。

 

ポイントは二つ。

1 「zi」「zu」の扱いです。

「zi」「zu」の表記ですが、原則は「じ」「ず」です。ただ例外があって「ぢ」「づ」と表記することがあります。

まずは本来は「ち」「つ」で始まる語が他の言葉について濁音(カニ→ズワイガニ)になる場合に使います。

例えば「鼻血」は「はな」+「ち」ですから、「はなじ」ではなく「はなぢ」です。他には「かなづかい」も本来は「かな」+「つかい」というのが語源なので「かなずかい」ではなく「かなづかい」です。ちなみに「かなづかい」は「仮名遣い」という感じになります。

気をつけなければならないのは「下地」です。「した」+「ち」だから「したぢ」だろう、と思ったらアウトです。これは「したじ」です。「えっ?なんでwww」と思った方、「地面」をなんと読みますか?「じめん」ですよね。「地」という言葉は「ち」の他に「じ」という読みも存在します。したがって「下地」は「した」+「ち」=「したぢ」ではなく、「した」+「じ」=「したじ」なんですね。

 

これのややこしい例外は「世界中」を始めとする「(ピー)中」という言葉です。これは「せかいじゅう」と読みます。ただ「(ぴー)」が動作の場合は「ちゅう」と読むのでややこしいです。

 

もう一つ。「ti」に続く「zi」と「tu」に続く「zu」は「ちじ」「つず」ではなく「ちぢ」「つづ」です。「縮む」は「ちぢむ」ですし、「続ける」は「つずける」ではなく「つづける」です。

この場合の例外は「無花果」(いちじく)、「著しい」(いちじるしい)です。これくらいは覚えてしまいましょう。多分入試には出ませんが。

 

2 長音

長音とはのばす音のことです。ややこしい例外はエ段とオ段があります。

エ段の長音は基本的に「い」をつけます。「せんせー」は「せんせい」と書きます。「けーさつ」は「けいさつ」です。「ケータイ」は「けいたい」です。もっともこれらは漢字で書くとすべて「先生」「警察」「携帯」と全部「せい」「けい」と表記するものですからわかりやすいと思います。「えい」ではなく「ええ」と表記する例外を有無をいわさず覚えた方が早いと思います。

お姉さん(おねえさん)、ええ、ねえ

後ろ二つはなんのことか、これだけではわかりにくいかもしれませんが、呼びかけや返事などの「感動詞」です。

 

次にオ段の長音です。

「オー」は「おう」と表記します。「王貞治」は「おうさだはる」です。「王貞治」を知らない人はググってください。もしくは「王様」は「おうさま」である、ということを理解してください。「公園」は「こうえん」、「放る」は「ほうる」です。

例外があります。意外と多いので、「あ、これ知ってる」というのを確実にして、「これ、迷うなあ」というのをしっかり覚えればいいです。「みたことも聞いたこともない」というのは忘れて大丈夫です。どうせ覚えられません。

 

名詞:狼(おおかみ)、仰せ(おおせ)、公(おおやけ)、氷(こおり)、コオロギ(🦗)、十(とお)、頰(ほお)、ホオズキ、炎(ほのお)

動詞:憤る(いきどおる)、覆う(おおう)、凍る(こおる)、通る(とおる)、滞る(とどこおる)、催す(もよおす)

形容詞:愛おしい(いとおしい)、多い(おおい)、大きい(おおきい)、遠い(とおい)

副詞:大いに(おおいに)、概ね(おおむね)、凡そ(おおよそ)

連体詞:大きな(おおきな)

 

では次の国語は送り仮名について書きます。

送り仮名には原則があります

送り仮名には原則があります2

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