中学受験生ならここまで解ける!共通テスト2021年日本史Bその4
2022年度の共通テスト日本史Bを、中学受験生が解けばどうなるか、をみていきます。
これは小学校で学ぶ日本史の知識がいかにあとあとまで影響を及ぼすか、ということの見本となります。基本的な知識を早い段階でつけておかないと、受験直前の間に合わせで得点を上げるための努力に追われることになります。
昨年度の分のリンクです。
中学入試受験生ならここまで解ける!共通テスト2021年日本史Bその1
中学入試受験生ならここまで解ける!共通テスト2021年日本史Bその2
中学入試受験生ならここまで解ける!共通テスト2021年日本史Bその3
ちなみに中学の歴史は中学入試の社会に世界史を付け加えたものです。ほぼ流用できます。したがって中学入試は関係ないという方は、中学校卒業レベルとお考えください。
社会の担当者がよく言うことです。「数学の一点も社会の一点も同じ一点」です。ここの「数学」は苦手な科目を入れていただいて構いません。社会は努力すれば努力しただけの点数が取れます。
とりあえずみていきましょう。今朝の朝刊の共通テスト日本史Bの問題を手元においてみてください。
第1問はこちら。
中学入試受験生ならここまで解ける!共通テスト2022年日本史Bその1
第2問はこちら。
中学入試受験生ならここまで解ける!共通テスト2022年日本史Bその2
第3問はこちら。
中学入試受験生ならここまで解ける!共通テスト2022年日本史Bその4
問4は近世の身分と社会の問題です。
問1は江戸時代の村や町についての正誤判定問題です。
③の「町は、町内に居住する人々の総意により運営された」というのが、「町役人」などを知っていれば間違いであることがわかります。
問2は江戸時代の芸能・文化についての整序問題です。
東洲斎写楽と出雲の阿国と市川団十郎の前後関係が問われています。東洲斎写楽は化政文化、出雲の阿国が安土桃山時代、市川団十郎が元禄文化であることを押さえていれば簡単に解答できます。
問3と問4は史料問題です。中学生で学ぶ古文の知識があれば何とかできますが、中学受験生はいかに勉強できても古文を学んでおらず、解答は難しいと判断しました。
問5は武士の身分についての正誤判定問題です。
①の「将軍に拝謁できる者とできない者など、武士身分の中にも区別が見られたと考えられる」というのが正しいことは、「大名」「旗本」「御家人」という身分のことを知っていれば、それほど難しい問題ではありません。