助動詞
助詞が出たついでに助動詞についても書いておきましょう。
助動詞については以下でも述べています。
助動詞と助詞を合わせて「付属語」といいます。「付属語」とは、自立語にくっついて意味を作る単語です。
例文を出します。
「私が美しくなれたのもある方法のおかげ・・・。それを使えばあなたのようなブタ、失礼、ブタのようなあなたもすぐに美しくなれるわよ」「言い換えの直前直後で失礼さの差が分からねぇよ!」(出典:ゆうきゆう原作、ソウ作画『マンガで分かる肉体改造糖質制限編』少年画報社、2015年)
赤字のところが助動詞です。「ような」というのは「ようだ」の活用形で、後ろに体言を伴う「連体形」です。このように付属語のうち、活用があるものを「助動詞」、活用のないものを「助詞」といいます。
ちなみに「ねぇ」は「ない」の口語形で、「ない」自体は形容詞と助動詞の二種類あります。
助動詞はその役割によって分類します。
「ようだ」は例示の助動詞と比喩の助動詞に分けられます。
「あなたのようなブタ」というのは「あなた」=「ブタ」なので、例示です。「あなた」というのは「ブタ」の一つであるわけです。
「ブタのようなあなた」というのは「あなた」と「ブタ」は異なるものですので、比喩です。あくまでも「ブタ(Sus scrofa domesticus)」とは異なる「あなた(Homo sapiens sapiens)」を「ブタ(Sus scrofa domesticus)」に喩(たと)えているだけです。
「ない」は打ち消しの助動詞です。形容詞「ない」との見かけ方はご存知ですね。打ち消しの助動詞「ない」は当然ながら打ち消しの助動詞「ぬ」と取り替えができますから(これを「互換性がある」といいます)、「ぬ」に言い換えればいいわけです。
例文1、打ち消しの助動詞
聞こえないぞ!
聞こえぬぞ!
例文2、形容詞
消しゴムがない!
消しゴムがぬ!←お前は何を言っているんだ?