助詞の問題を解きながら助詞を理解する

助詞の問題を解いてみましょう。

 

6年のテキストの上の242ページです。そこに助詞の問題がたっぷりあります。

 

著作権の関係上文章は変えていますが、助詞の役割は変えていません。

 

問1(原文では問9のはず)

次の各文の「」の意味を後から選び、記号で答えよ。

⑴ 楽に食えると思った、やっぱり無理だった。

⑵3両目に連結されているのA寝台車のオロネ10です。

⑶私はどうしても弁当に入っているトマト食べられない。

⑷私は10系寝台車に乗ったことない。

ア 主語を示す  イ 確定の逆説  ウ 対象を示す

 

 

いかがでしょうか。こういう問題は言い換えてみることが必要です。

⑴を考えてみましょう。これは「しかし」と言い換えることができますね。ということは「確定の逆説」のイです。「確定の逆説」というのはあまり聞きなれない(私もここで初めて知った)言葉ですが、要するに「逆説の接続助詞」です。

 

⑵はどうでしょうか。述語を見てみましょう。「オロネ10です」というのが述語ですね。「何が」オロネ10なんでしょうか。「3両目に連結されているのが」ですね。主語は「いるのが」です。この「の」も助詞で「もの」に言い換えることができます。これで分かりましたね。これは主語を示すアが正解です。文法的な言葉で言えば「主語を示す格助詞」です。厳密には「主格の格助詞」と言います。

 

⑶は「主語だ!」と先走ってはいけません。この問題は分かりやすく「私は」とありますが、たとえば「水が飲みたい」という文の主語は、と聞かれたとき、「水が」と答えてはアウトです。これは「飲みたい」のは「俺様」であって、「水が」は「水を」と言い換えることができます。⑶の文章も同じです。「私氏はトマトを食べることができない」という意味です。従ってウとなります。

 

⑷を見てみましょう。「乗ったことがない」ですね。「を」には言い換えられません。この文は「私は」「ない」と「ことが」「ない」の二つあります。ちなみにこの文全体の主語は「私は」ですが、「乗ったことが」というのも「主語」と同等の働きをしていますので、「主語」を表す格助詞となります。ちなみに厳密には文の主語ではありませんが、一応「ない」の主格を表しますので、小学生レベルでは「主語を示す」でいいと思います。答えはアですね。

 

「が」は「主格の格助詞」、「逆説の接続助詞」、「対象の格助詞」に分類することができます。

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