日本の人口

日本の人口です。

 

と言っても「何人か」ではなく、少子高齢化社会について、です。

 

日本は0〜14歳までの人口が、65歳以上の人口を下回る、典型的な少子高齢化社会です。

一人の女性が一生のうちに産む子どもの平均数を「合計特殊出生率(ごうけいとくしゅしゅっしょうりつ)」と言います。覚えておいて損はないのでとりあえずグダグダ言わずに覚えてください。私も今覚えました。

 

この「合計特殊出生率」が現在の日本は1.43人となっています。つまり女性が一生に産む子どもの平均数が1.43人ということで、計算上、この数値が2を超えないと人口は減っていく計算になります。

 

これは結局女性が子どもを産み育てやすい環境が作られているか否か、であって、しばしば言われるように「子どもを産み育てるのは女性の責任」とか言って、そういう環境整備をいい加減にすれば、当然「合計特殊出生率」は低下します。厳しい見方をしますと、現状の日本社会は子どもを産み育てる良い環境にあるとは言えません。教育に金がかかり、女性に家事・育児の負担が一方的にかけられているのが現状です。もちろん政府や企業なども環境を整備するために大変な努力をしているのは事実ですが、社会そのものがもっと変わらない限り、この傾向は続くのではないか、と思います。

 

少子化だけでなく高齢化も大きな課題です。

 

日本人口の25%を65歳以上の高齢者が占めているのが現状ですが、その傾向はさらに進むでしょう。それを支えるお金をどうするか、という問題は待った無しです。また人の力(マンパワー)もまだまだ足りません。

 

こうした保育や介護に携わる人々、介護士や保育士の待遇の悪さも大きな問題点です。結局社会がそうした仕事に価値を認めていないわけで、そのような社会が今後発展していける可能性は極めて小さいと言えるでしょう。

 

我々はどうすればいいのでしょうか。その辺の仕組みについては公民で詳しく学びます。

 

では最後に「合計特殊出生率」という言葉をしっかり覚えておいてください。来週の土曜日にいいことがある人もいるでしょう。

 

フォローする