国語の論理的な読み方→三つのつながり(イコール・因果・対比)を意識しよう

この前、文章の筋道を押さえて読もう、という話をしました。

国語の成績はどうすれば上がるのか。

まず因果関係の復習です。

 

トマトが嫌いだ。だから残す。

これは原因→当然の結果でした。

 

トマトを残した。なぜなら嫌いだからだ。

これは結果→原因でした。

 

今日は「イコール」の関係です。

 

「つまり」と「たとえば」です。

 

「つまり」→前の内容をまとめる。具体→抽象の関係

例:東京湾・伊豆大島・三浦半島(具体)→「つまり」→暖かい海中(抽象)

松・シイ・カシ(具体)→「つまり」→公園の樹木(抽象)

 

「たとえば」→例を示す。抽象→具体の関係

例:暖かい海中(抽象)→「たとえば」→東京湾・伊豆大島・三浦半島(具体)

公園の樹木(抽象)→「たとえば」→松・シイ・カシ(具体)

 

これは今日読んだ文章の中からピックアップしました。

 

このイコールの関係は、説明文では非常に重要な関係です。文章は「具体」と「抽象」を行き来しながら進んでいきます。

「抽象」が要点になります。しかしいろいろな人に読んでもらおうとすれば、具体的な例を出してわかりやすく、しっかりと説明しなければなりません。

そのために文章は「具体」と「抽象」を行ったり来たりします。この関係をしっかりと整理して読んでいくと、文章の筋もはっきり見えてきます。

 

文章を読むときには、こういう筋道をしっかりと押さえながら読む必要があります。塾の授業では常にそこを注意しながら読んでいくので、この一年間、しっかりと身に付けるようにしてください。

 

次の著作を参考にしました。関心があればぜひ読んでください。保護者の方にも、むしろ保護者の方にこそ読んでいただきたい本です。


子どもの頭がグンと良くなる!国語の力 [ 出口汪 ]

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