『戦乱と政変の室町時代』(柏書房)のお知らせ

この度渡邊大門編『戦乱と政変の室町時代』を柏書房から出版します。

 

私も第一章「観応の擾乱」と第八章「禁闕の変」を執筆しております。

 

戦乱と政変の室町時代ー柏書房

 

 

 


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この本の内容

戦国時代や江戸時代に比べて、広く一般に理解されているとはいえない室町時代。しかし、実際には、将軍家、天皇家、各地守護一族が複雑に絡み合うさまざまなドラマが渦巻いており、歴史のダイナミズムに満ちた時代だった。本書では、足利幕府体制の確立期から崩壊に至るまでの過程を、「観応の擾乱」から「明応の政変」に至る12の争いで読み解いてゆく。点としての数々の戦乱が線として結びつくことで見えてくる、室町の見取り図!

 

目次

はじめに
第1章「観応の擾乱」 その後の幕府混乱の萌芽、室町草創期の〝兄弟の争い〟  秦野裕介
第2章「明徳の乱」 専制政治を展開した足利義満による有力守護追討戦  市川裕士
第3章「応永の乱」 「反乱」か「世直し」か?――大内義弘、幕府軍との戦い  浅野友輔
第4章「上杉禅秀の乱」 いくつもの争乱の〝火種〟となった鎌倉公方と関東管領の争い  千葉篤士
第5章「永享の乱」 関東をさらなる混沌に陥れた室町将軍と鎌倉公方の全面戦争  中根正人
第6章「結城合戦」 「永享の乱」で敗れた鎌倉公方の遺児たちによる〝復讐戦〟  前川辰徳
第7章「嘉吉の乱」 〝万人恐怖〟への反動、幕府権威失墜の端緒となった将軍暗殺劇  渡邊大門
第8章「禁闕の変」 後花園天皇襲撃事件に見る、皇統をめぐる複雑な争いの真相  秦野裕介
第9章「享徳の乱」 開かれた戦国期への扉――関東を分断した「三十年戦争」  谷口雄太
第10章「長禄の変」 赤松氏再興の悲願と細川氏の山名氏牽制策が交錯した陰謀  渡邊大門
第11章「応仁・文明の乱」 全国を二分し、戦国時代の到来を招いた混沌たる大戦乱  浜口誠至
第12章「明応の政変」 〝将軍が二人?〟――細川政元による新将軍擁立のクーデター  古野 貢
おわりに

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